プログラミングを学ぶ子どもたちのために作られた資格試験である『ジュニア・プログラミング検定』について紹介します。
2016年12月から開催されている検定ですが、プログラミング教育が必修となったこともあり受験者がどんどん増えているようです。
このジュニア・プログラミング検定の、検定を受けるメリットや受験内容と合格に向けた対策方法についても紹介していきます。
ジュニア・プログラミング検定のポイント
子どもの学習意欲がアップする
自分の現在地が分かり向上心を持てる
実践的な知識と技術が身につく
大人も同じですがテストや試験、発表の機会があるとそこに向けて頑張ります。
漫然と勉強を続けることは面白くないですが、一定の間隔で成果を出す場があると意欲に繋がります。
プログラミングの学習は、算数や国語のような内容ではないですが論理的な思考を身につけて問題を解決するための手段を考えられるようになり、その他の教科の学習にも好影響を与えます。
次に、試験を受けて合格することで自分がやってきたことが身につき、どれくらい出来るのかがはっきり分かります。
そして、ジュニア・プログラミング検定は4つのレベルで試験を設定されているので常に次のレベルを狙って向上心を自然に持って学習を進められるようになります。
子どもの頃にもっと上を常に目指して頑張ったことのある経験は、大人になってからとても重要な財産になります。
最後に、ジュニア・プログラミング検定は知識だけを問うものではなく、実際にScratchというプログラミングツールを使って1つの作品(ゲーム等)を完成させる、非常に実践的な試験内容です。
試験では課題(要望)に対して解決策を考えるものや、上級では不具合を見つけて修正するものまで、まさに実践そのものが用意されています。
中学入試での優遇制度もある?
なんと、ジュニア・プログラミング検定の合格者に対して中学入試での優遇制度を設けている中学校もあります。
優遇制度であってそれが得点に追加されることはありませんが、受験結果を良い方に考慮されるということだと思うので、ジュニア・プログラミング検定を受けることが分かりやすいメリットにもなります。
優遇制度を導入している中学校は公式ホームページでも紹介されているので気になる方はチェックしてください。
ジュニア・プログラミング検定の問題内容は?
4段階のレベルで試験を実施
Gold(1級)、Silver(2級)、Bronze(3級)、Entry(4級)の4種類の級が用意されており、学習の進捗状況に合わせて受験出来ます。
公式ほーむページに記載されている、それぞれの級での認定基準を紹介しておきます。
■Gold(1級)
複数の条件や筋道を組み合わせた論理的思考ができる。また、複数の条件分岐や演算、入れ子構造のスクリプトなどを使って、様々なスプライトを連動させたScratchプロジェクトを作成することができる。
■Silver(2級)
基本的な条件や筋道を用いた論理的思考ができる。また、複数の条件分岐や入れ子構造のスクリプトなどを使って、少数のスプライトを連動させたScratchプロジェクトを作成することができる。
■Bronze(3級)
単純な条件や筋道を用いた論理的思考ができる。また、条件分岐や繰り返しなどのスクリプトを使って、少数のスプライトを連動させたScratchプロジェクトを作成することができる。
■Entry(4級)
入門レベルの特定の条件や筋道を用いた論理的思考ができる。また、条件分岐や繰り返しなどのスクリプトを使って、一つまたは二つのスプライトを連動させたScratchプロジェクトを作成することができる。
ゲームを作る問題、アレンジ問題、修正問題を出題
まずは課題に沿って、プログラムを組んでゲームを作成します。
問題文と一緒に完成したプログラミングが動作しているムービーも配布されます。それを見て、実践的にプログラミングを完成させるところまでが1つのテストになります。
上級では、こんなゲームが課題になっていたりします。
アレンジ問題では、作ったプログラムを自分でアイデアを考えて改良します。
自由な発想も持って「より良いものを作る」という、まさに実践の訓練にもなる試験を行います。
修正問題は、Gold(1級)とSilver(2級)でのみ出題されます。
すでにあるプログラミングに対して間違いを見つけたり、もっと上手く動作させる方法を考えたりします。
これも、まさに実践的なプログラミングの訓練になる試験内容です。
これら3種類の問題がそれぞれ出題されるのですが、それら全てがプログラミングの実践そのものの作業を行なっていて、試験自体も学習効果が高いものを作っています。
級名 | Entry(4級) | Bronze(3級) | Silver(2級) | Gold(1級) |
試験内容 | ゲームを作る アレンジ問題 | ゲームを作る アレンジ問題 | ゲームを作る アレンジ問題 修正問題 | ゲームを作る アレンジ問題 修正問題 |
時間 | 30分 | 40分 | 40分 | 50分 |
ジュニア・プログラミング検定の料金
級名 | Entry(4級) | Bronze(3級) | Silver(2級) | Gold(1級) |
料金(税込) | 2,400円 | 2,600円 | 2,800円 | 3,000円 |
その他の子どもむけの試験などと同じくらいの価格設定です。大人向けだと、10,000円のものもあったりするのでそれを思うと、子どもにも積極的に受けさせてあげたいと思います。
ジュニア・プログラミング検定の受験対策
ジュニア・プログラミング検定も、その他の試験と同じように受験に向けてしっかりとした準備が必要です。
個人で学習を進められる?
個人での受験も出来ますし、家庭で勉強して受験する方もいるようです。そんな方は、ジュニア・プログラミング検定を運営しているサーティファイ公認の教材での勉強がオススメです。
イラストが豊富で初めてでも分かりやすく、理解しやすい内容で検定の4つの級全てに対応しているので個人で学習をスタートするときには間違いのない1冊です。
もう少し、レベルの高い問題や操作にも挑戦してみたいという方にはこちらの本もオススメです。
オススメの受験対策方法!
ジュニア・プログラミング検定の合格に向けて最もオススメの方法は、やはりパソコン教室やプログラミング教室に通うことです。
検定受験者が増えているのと同じように、プログラミング教室も全国にどんどん増えていっています。
ジュニア・プログラミング検定はScratchを活用した試験なので、授業内容にScratchを用いたものがある教室であれば、ほとんど問題なく教えてもらえるはずです。
検定を受けてさらにプログラミングの技術を高めたいときにもぴったりです。
管理人のオススメするパソコン教室とプログラミング教室をそれぞれ紹介しているので、これらの記事も合わせて読んでみてください。


まとめ
プログラミングを学ぶ子どもたちのために作られた資格試験『ジュニア・プログラミング検定』について紹介しました。
プログラミング教育が当たり前になってきた世の中で、子どもにとって新しいチャレンジの場と言える試験です。
子どもが少しでも興味を持っているなら、積極的に挑戦していろいろなことに対する意欲を持って取り組むような経験が出来ると良いなと思います。
ぜひ、パソコン教室やプログラミング教室とセットでジュニア・プログラミング検定の受講がオススメです。